子ギツネな心

2014-10-09

子離れの儀式

file000133946464子ギツネを威嚇し、自分たちの縄張りから追い出す親ギツネの姿を見たことがあるでしょうか。

テレビや映画で一度は見たことがある光景だと思います。その時、テレビを見ている私たちが、「なんてひどいことをするのだ、親のくせに!」と思うでしょうか?

それが、厳しい自然の中で生き抜くために、どうしても必要な儀式であり、子ギツネ自身のために通り抜けるしかないことだ…、と分かっているから、豹変した親の姿に戸惑う子ギツネの気持ちも、歯を剥いて子を追う親ギツネの愛も、どちらも理解しながら、その画をただ見守ることが出来るでしょう。

この時の私たちの目線は神様の目線に近いかもしれない…。私はふとそう感じたのです。

私が当の子ギツネだったなら、悲しみ、恐れ、戸惑い、淋しさでいっぱいになり、「なぜこんな目にあわせるの?」と、親を恨んでしまうかもしれません。

事実、私は親を許せず、自分の辛い人生を恨みながら人生の大半を生きてしまいました。私は子ギツネの心のまま、大人になってしまったのです。

「私は親に愛されなかった」という誤解を抱いたまま。

「いつか私のこの苦しみを分かってもらわなくてはならない」と。

子ギツネの生き方

「私は親に愛されなかった」という誤解を抱いたまま大人になると、どうなるか?

人生のあらゆる分野で、辛く苦しい生き方ばかり選択してしまいます。「いつか私のこの苦しみを分かってもらわなくてはならない」ので、しあわせになるわけにはいかないのです。でも、自分が苦しみを選んでいるという自覚はありません。

いつも苦しみの原因は「あの人がわかってくれないから…」です。『あの人』とは、上司であったり配偶者であったり子供であったりします。

あなたが『 “あの時両親は私を理解してくれなかった” 話』をよくする人なら、あなたの心にも、傷ついたままの子ギツネが住んでいます。

神様の目線

もしも出来るなら、その子ギツネをテレビの前に連れてきて、子離れの儀式を神様と一緒に見せてあげたとしたら、どうでしょうか? 親ギツネは、決してお前を憎んでいたんではないんだよ。愛ゆえに、そうするしかなかったんだよ…って。子ギツネはその時、「本当は愛されていた」ことを知ります。長年のわだかまりが解けていきます。

神様の目になって子供時代を見直した時、「私はこれほどまでに愛されている存在なのだから、本当に本当に、この自分を大切にしよう」と、思いました。そうして、少しずつ生き方を変えてくることが出来たのです。

ところで、子ギツネが神様とテレビを見る前と後で、親ギツネはなにか変わったのか?と、いうとNOです。親ギツネを見る子ギツネの心が変わっただけで、子ギツネは自分の人生を変えることが出来たということです。

子ギツネは、『あの子離れの時点で「自分の親は私を愛してなんかいないんだ」と、信じることに決めた』から、それを現実と思って生きてきただけであって、実はそうやって生きている間もずっと、本当は愛されていたことに変わりはないんです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA『そう決めた』状態の間は、誰がなんと言ってもそれ以外受け付けません。あなたが人生のあらゆる場面で『そう決めた』ことは、実は沢山あるのです。

あなたが生きることが辛いと感じているのならば、どこかで自分が決めたことで、そうなっているのかもしれない…と、ちょっと考えてみてください。

『原因と結果の法則』をご存知でしょう?蒔かない種からは芽が出ないのです。

ただし! 神様はあなたが『そう決めた』ことで、決してあなたを責めたりしません。

あなたがその人生を体験し、愛と反対の方向に向かうとこんなに苦しいんだ、ということを理解するまで、辛抱強く見守ってきてくれたのです。

「愛に帰ってきて、良かったね」とあなたを迎えてくれます。だから安心してください。

愛を選択する

今までの信念を変えるのは、とても恐いことです。出来れば避けて通りたいと思うでしょう。でも、その信念を勇気を出して撤回したとき、あなたは愛に包まれた人生を、その瞬間からスタートすることができます。

人間の場合はもうちょっと複雑で、親自身もまだ学びの途中ですから、間違うことも、感情的に振る舞ってしまうこともあります。だから自分はキツネの話とは一緒ではない、と感じているかもしれません。

それでもいいです。

あなたがどのように生きようとも、あなたが愛のうちに生まれてきたことは、変えようのない事実だからです。

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