逃げる

2014-08-12

その人と恋人であるために、夫婦であるために、

かしこくなくてはならない

うつくしくなくてはならない

健康でなくてはならない

従順でなくてはならない

相手を賞賛しなくてはならない

どんな要求も受け入れなくてはならない

こんな関係は地獄です。

愛は自分の弱みを許し合えるもののはず・・・。

こう書くと、誰もがそれに同意するものだけど、一番激しくそれに同意する人ほど、ケンカになるとこんなことを言うのです。

「お前は俺のことを受け入れていない!!!」と。

ある時は暴力を伴うこともあるでしょう。

また、この言葉絶叫しつつ、もう立ち直れないほどに相手を罵ることもあります。

この人は、相手の弱みを受け入れることの出来ない人なんです。

なぜなら、自分の弱みを全く受け入れていないからです。

自分の弱みを受け入れている人ならば、こんなセリフを絶叫したりする必要はないのだから。

そのことに本人もパートナーも、全く気づいてないことが多いし、パートナーも絶叫する本人も、とても辛い関係を何年も維持していたりします。

でもいつかパートナーは精魂尽き果てて、彼の元を去ろうとするときがあります。

そこで、次の決め台詞が出ます。

「逃げるのか!!!」

続く台詞はこうです。

「そうか、わかった。お前はそういうヤツなんだ」

「もう二度とお前とは会わないからな!」

この言葉を振り切って立ち去ることが出来る人は、この記事をここまで読み進んではこないかもしれません。

この言葉に凍り付いてしまい、そこに留まってしまったことのあるあなたは、相手を “見捨てる” ことが出来ない人です。そして、自分だけはこの人を見捨ててはならないと、歯を食いしばって、そこに残ることを選択する人です。

「お前は俺を受け入れていない」も、「逃げるのか」も、その人は自分自身に言っているのだと、理解する必要があります。その人は自分の弱みを受け入れられず、自分から逃げている人だということです。

そして過去、子供であったがために、

理不尽な罵倒から、

暴力から、

無理な要求から、

強烈な束縛から、

『自分を逃がすことが出来なかった人』なのです。

そして、あなたもそうです。

あなたは今、

理不尽な罵倒から、

暴力から、

無理な要求から、

強烈な束縛から、

『自分を逃がすことを選択しなくてはならない』のです。

あなたは大人なのだから、これらの暴力から逃げることができるし、逃げていいんです。

自分を自分の責任で、安全な場所へ逃がしてください。

それが出来なくて困っているのならば、あなたの中には、癒されなければならない小さな子供がいます。

その子は、相手を救うことこそ自分を救うことだと、今度こそ絶対に逃げてはいけないと、命がけの決意をしたのでしょう。

あなたはずっと昔に “見捨てられた” と感じたことがあるはずです。

その時の傷が、今も血を流しています。

その傷を癒すときです。

あなたの生傷が、相手の生傷と癒着してしまっています。

だから、剥がそうとすると死ぬほど痛いのです。

その痛みで死んでしまうのではないかと、思うかもしれません。

でも、それを体験した私は、今生きています。

そして相手も、ちゃんと生きています。

大丈夫。

希望はあなたを今も待っていてくれています。

手当が必要なんです。

あなた自身に、やさしく手を当てて、「がんばったね、もういいんだよ」って、言ってあげてください。


Copyright© 2014 LIGHTHOUSE カウンセリングルーム All Rights Reserved.