故人との関係を癒やすカウンセリング

2015-07-11

死は終わりではない、ということ

22ff33268416e90eecd29b192624ebda_sカウンセリングの現場では、すでに亡くなっている人との関係を扱うことがあります。でも、初めから『故人』との関係で悩んでいます、と言って来る人はまずいません。

相談に来られるクライアント様は、職場の人間関係の悩みとか、恋愛や夫婦関係、子育ての悩みなどで来られる方がほとんどです。ですから、まさか故人との関係に話が及ぶとは、その時点では夢にも思っていないのです。

しかし、そうした現在の悩みを詳しくお伺いしていくと、そのルーツはその方の親子関係に由来していることがわかってきます。でも、親はすでに亡くなっているわけです。

「もう死んでしまったあの母(父)に、この想いを伝えるなんて無理!」
「逝ってしまった両親の、本当の気持ちを知るなんて無理!」

きっと誰もがそう思われることでしょう。でも、私たちすべての存在は、深いところでひとつに繋がっています。今の心理学は、実はこの「繋がっている」ということを前提にしないと理解できません。その繋がりには、現在・過去・未来は関係ありません。今この瞬間も、私たちはすべてと繋がっています。

そして、「あの人」にコンタクトするためには、何が必要か?というと・・・、「自分自身」に深く深く繋がっていくことです。外に求めるのではなく、自分の内に入っていくのです。

「“その時” が来た」そう感じたチャンスを逃さず、心理療法に入っていきます。故人と繋がる瞬間が来たのです。

「ああ、あの人が言いたかったのはこれだったんですね・・・」
そのメッセージは、その方の内側から涙とともに湧いてきます。故人の愛が溢れるほどに流れ込んで来るのを感じます。

確かに、それが故人のメッセージだと証明する手段はありません。でも、その人は感動に震えます。その場を共有する私の心も共振します。そこで癒しが起こった、それは間違いのない事実です。

そして不思議なことに、「それが本当のことなんだ」「これが真実だったんだ」と、心の底からの納得感が感じられるのです。


その時を境に、クライアント様が変わります。

大切な人の死が、その人を苦しめるのは、「繋がり」が絶たれた、と思うからです。生きているうちに分かり合えなかった悲しみ。それをもうどうにも出来ない、という無力感、罪悪感・・・。しかし、故人との癒しが起こった後は違います。「今も自分と故人がしっかりと繋がっている」「私は一人じゃない」という確信を持って、その人はたくましく立ち直っていきます。

その姿を見て、私はいつも「死は終わりではない」という想いを新たにしています。

カウンセリングの多くは、今、生きて関わりあっている相手との間の「繋がり」を取り扱います。しかしあるときは、亡き父や母と、また病で逝ってしまった親友と、自分で命を絶ってしまった大切な人との「繋がり」を回復するお手伝いをすることもあるのです。

それでも、できることならお互いが、この世で命を持っているうちに、「繋がり」を回復できることを願っています。




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