親と子の葛藤

2014-08-08

親と子の葛藤

20150210親と子の葛藤というのは、カウンセリングの永遠のテーマです。
このテーマは、たとえ自分が親になっていても、変わらないのです。

先日、クライアントさんから親子間のご相談を受けたとき、私も今年のお正月のことを思い出しました。
母のある言葉が心に刺さって、涙が出てしょうがなかったこと。
(母は悪気はないけど、少々デリカシーに欠けてます)

私は怒って帰ってきて、そのあと半月くらいは連絡もしたくなくて、家にも寄り付かず・・・。
その間何をしていたかというと、まあ、一人でワークをしていました。
だけどね、それは皆さんが思っているようなものとはちょっと違うと思います。


受け入れるのは『自分のキモチ』

たぶん想像されるのは、「母は不器用なだけで、本当は私を愛してくれている」とかいって、自分を慰めようとする、小奇麗なワークではないでしょうか?
私のやり方は、そうではありません。

「そうだよね、あの言葉はとっても悲しかった!」
「だって信頼されてないって感じちゃったんだもの」
「悔しかった」「寂しかった」「私の気持ちを分かってもらいたかった」
「決めつけられたくなかった」そう、自分のハートに寄り添って、とことん受け入れる作業です。

感情は感じてあげただけ、キモチを汲んであげただけ、成仏出来るからです。
私の行き場のなかったキモチを善いとか悪いとかのジャッジ抜きで、とにかく肯定してあげるのです。
「そう感じたんだよね、わかるよ。辛かったよね」と。

相手(母)の本心がどうあれ、「ワタシが傷ついた」のは事実。
「大人げない」なんて関係ありません。
親の前では、子供はいつまでも子供なんです。
「わかってもらいたい」「愛されたい」「認めてもらいたい」そう願うものなんです。
その気持ちを抹殺しようとしてはいけません。


やりがちな間違い

OLYMPUS DIGITAL CAMERAこんなとき、多くの人が、理性や良心で自分の気持ちを説得しようと試みます。

「母だって幼少時は、辛い思いをしてきた人なんだから」
「母には悪気がないんだから」とか言って。

たぶん、それは事実かもしれません。
更に「もうこの歳になってまだこんなこと言う自分って、大人げなくていやだなぁ」と自分を責めます。
でも、それで本当に気が済みましたか? 
私は「ノー」だと思います。

だって、それだけじゃあ『あなたの心が傷ついた』という事実が置き去りだから。
それを「なかったこと」と抹殺しようとしている自分に気づいてほしいのです。
傷は手当をしないと、生傷のまま癒えることが出来ません。
傷ついたところを、とりあえず何かで覆って見えなくしただけでは、化膿してしまいます。

『ワタシの心の手当て』は、自分の仕事です。
けれども、自分の手に負えない傷だったら、
カウンセラーの手を借りて、傷の手当を手伝ってもらうことも検討してください。
擦り傷なら自分で絆創膏を貼ることはできますが、深い傷の時にはお医者さんに行くのと同じです。


『良い子』になりすぎてない?

それからです。
まずは傷を洗って手当てをして・・・、痛みが治まってから、
「母はどんな考えであんな言動をしたのかなぁ…?」って、素直に考えられる隙間ができるのです。

その時には、「母は不器用なだけで、本当は私を愛してくれている」
という事実を受け入れられるようになっています。
この、『傷をしっかり認識し、手当てをするプロセス』を飛ばそうとするから、いつまでも傷が疼くことになるのですね。

「親を責めてはいけない!」と、あんまり『良い子』になりすぎないでください。
『良い子』じゃなくたって、親は子供を愛しています。いつも気にかけています。
あなたの思うような愛のカタチでなかったとしても。

そして、ほとぼりが冷めたら、またいつものように会いにいけばいいんです。
(ホッとした様子の母が、なんだか可笑しかったです)
それでいいんですよ。


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