リーダーシップの真実

2015-01-19

リーダー予備軍

「カウンセリングに来る人は、リーダーシップを取れる人なんですよ」とお話しすることがあります。

私がリーダー? 無理です! って人。今までリーダーばっかりやってきて「私ばっかり・・・もうイヤです」と嘆く人。「リーダーシップ取ってみたい・・・、でも恐い」と尻込みする人。

いろいろな反応がありますが、皆さん一様に『リーダー=強い人』と思っています。そして、「リーダーはすべての責任を取らなければならない」とも思っています。それが本当なら、恐いし尻込みしますよね…。

でも、その恐ろしい役割を、気付いたら引き受けていた!という人たちがいます。

それは『親』という役割です。

私たちは『親』というものに対しても、同じように思っています。『当たり前のように強くて、すべての責任を取るべきだ』と。だから、親は失敗を恐れます。子どもが失敗したら、自分のせいなのです。そして、子育てという初めてのプロジェクトに悲壮な決意で挑むことになります。失敗したら射殺、くらいの勢いです。

なぜって、私たちは親を責めてきたからです。

「間違ったことをしたじゃないか」

「それを認めなかったじゃないか」

「責任を取っていないじゃないか」
と。

だから自分が親になったら、同じように責められる・・・と、感じてしまうのです。

私たちの両親もそうやって頑張ってきたのでしょう。迷いや弱味を必死に隠しながら「私の言う通りにすればいいんだから」と、子どもを安全に導こうとしたのです。我が子が失敗しないための「自分の思うところの最善の選択」を押し付ける結果になってしまったのです。そして成長した我が子に言われてしまいます。

「間違ったことをしたじゃないか」

「それを認めなかったじゃないか」

「責任を取っていないじゃないか」

「だから私は幸せになれない」と。

そう言って親を責めた自分が親になってしまったら、子育てはまるで背水の陣のようになるでしょう。

これが『負の連鎖』です。

しかし、カウンセリングに来られる方は、この連鎖を自分の代で終らせて、新しいリーダーシップを取っていく可能性を秘めています。本当の(精神的な)リーダーシップというのは、『強さ』とは対極にあります。それは自分の『弱さ』を受け入れていくことです。

古いリーダーシップ・新しいリーダーシップ

強引な古いリーダーシップは、子どもの問題に介入して、「どうして〜しないの?こうしなさい!」と命令します。それが命令になるから、責任も発生します。「命令」の結果は、成功か失敗のどちらかであり、成功したら「私の手柄」、失敗したら「私の責任」となるわけです。しかも、主語は「私(親)」にあり、子どもの主体性は丸無視です。

更に、失敗の重圧に耐えられない親は、子どもに責任転嫁をしてしまうこともあります。命令のマズさを棚に上げて、こう言います。「失敗したのはあなたが命令通りにしなかったからだ!」と。

新しいリーダーシップは、

「わからない」と認めること、恐れていることを正直に伝えること、「一緒に考えて欲しい」とお願いすること、です。『強さ』とは対極です。はっきりいってヨワヨワです。

でも、これは命令ではないので、責任は発生しません。子どもも自分も、未知の問題に対して一緒にチャレンジするのです。チャレンジには失敗がつきものですから、そこには「非難」もありません。トライ&エラーから、一緒に学べばいいのです。

でも、こうした経験の積み重ねから、

「弱さを受け入れる力」

「助けを求める力」

「失敗を受け入れる力」

「何度でも挑戦する力」

「自分で考える力」

が、育って来るのです。

逆に『強い(古い)子育て』は、子どもにこんなメッセージを送ってしまいます。

弱いのはダメ、

助けを求めてはダメ、

失敗してはダメ、

自分で考えてはダメ…と。

この観念を持って大人になると、とても生きづらいことになります。

それで苦しんでいる人が大勢います。

真のリーダーになるには

『強い(古い)子育て』で育った人が、大変な努力の結果ついには社長になったとします。なのに、とても孤独で辛い状況にいたりします。この人は親から受けついだ『強くあるべき』という観念を、自分に課してしまっているのです。そんな時は、新しいリーダーシップを学ぶ時かもしれません。

「わからない」と認めること、恐れていることを正直に伝えること、「一緒に考えて欲しい」とお願いすること、です。

もしもあなたが社員の立場ならわかるでしょう? 「いつも命令するばかりで、責任を取らない上司」のご相談は、カウンセリングで山ほど伺います。

でも、あのワンマン社長から、「俺もどうしていいかわからないんだよ」「もしも皆の給料が払えなくなったら…って思うと恐いんだ」「だから皆の力を貸してくれないか?」そんな言葉を聞いたとしたら…。あなたの心の中に、何かが生まれるはずです。

「弱味を見せてくれた」

「頼ってくれた」

「信頼してくれた」

実は、そう感じた人の心に、リーダーシップの種が生まれるのです。

本当のリーダーシップは、相手をもリーダーに育てるものです。古いリーダーシップの観念を手放してみてください。すると我が子が、社員が、同僚が、力強くたくましくなってきますよ!

※企業や経営者の方を対象としたアプローチについてはこちら

参考記事:夏休みの自由研究


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